2023年度 日本メディア学会・社会情報学会「修士論文報告会」【開催記録】

 日本メディア学会と社会情報学会では、これからメディア研究や社会情報学などの領域で活躍が期待される次世代の研究者や実務者にご報告頂く、修士論文報告会を合同で開催しています。今年度は、日本メディア学会と社会情報学会の共催は3年目、日本メディア学会にとっては4年目の開催となりました。

 大学院に提出した修士論文のアブストラクト・口頭試問のレジュメなどを用いて、研究の概要をご報告いただいたうえで(=15分)、参加者との質疑応答および建設的な意見交換を行いました(=15分)。

 今年の発表者は11名で、タイムテーブルは下記の表にある通りです。議論が円滑に進むように、各ブロックにモデレータを配しました。参加者は約40名で、非会員の方も見られました。質疑応答で活発な議論が展開されました。

 また、各モデレータや参加者の方々の尽力もあり、終始和やかな雰囲気でした。発表者からの感想でも「緊張したが、学内の発表とは違った角度からの意見を聞けてよかった」といった声が多くありました。

企画:松井広志(愛知淑徳大学/日本メディア学会)、飯田豊(立命館大学/日本メディア学会、社会情報学会)、澁谷遊野(東京大学/社会情報学会)

 ■ 日時:2024年3月30日(土)13:00〜17:00 (Zoomによるオンライン開催)

 ■ プログラム:下記の通り

 ■ 文責:松井 広志(愛知淑徳大学)

 ■ 主催:日本メディア学会 研究活動委員会+社会情報学会 研究活動委員会 若手研究支援専門委員会

プログラム:

 Room ARoom BRoom C
13:00-13:15オープニング(報告会の趣旨説明、発表者の自己紹介など) 松井広志(愛知淑徳大学)  
 Room A モデレータ:丸山友美(静岡大学)Room B モデレータ:飯田豊(立命館大学)Room C モデレータ:澁谷遊野(東京大学)
13:15-13:45蓼沼阿由子(東京大学) 「マーケティング思考がつくる生き方 ─自己啓発本・雑誌の言説分析─」 Mert Alpay(立命館大学) 「Japanese popular culture consumption wave of New Generation Muslims: A critical study on Turkey」
13:45-14:15李澤睿(神戸大学) 「1980年代以降の日本における「Working Woman」のイメージの変遷 ―実用情報誌『日経WOMAN』から―」 Tiffany S. Tanaka-Cooper / 田中・クーパー ティファニー(立命館大学) 「Black Affirmation Through Japanese Media Mix / 日本のメディアミックスの通じてBlacknessを再確認」
14:15-14:45施欣淳(同志社大学) 「逸脱を演じる⼥性たち―新聞記事における⼥性芸⼈の容姿に関する表象分析―」江口修平(九州大学) 「携帯電話とインターネットの普及に関する実証研究—イノベーション普及モデルを用いた加速期・成熟期の特定と普及要因の検証—」 
14:45-15:00休憩
 Room A モデレータ:水出幸輝(同志社大学)Room B モデレータ:永田大輔(明星大学) 
15:00-15:30小酒奈穂子(立命館大学) 「戦後50年以降、「子どもの戦争の記憶」はなぜ、いかに語られたのか」樋口聡一郎(情報科学芸術大学院大学) 「配信における双方向性と他者の存在が落語に与える影響」 
15:30-16:00星鉄雲(立命館大学) 「空襲の歴史社会学-社会運動化のメカニズムと記録史-」張馨予(東京大学) 「中国のサイバーナショナリズムとアイドルファン――炎上事件におけるファンの「愛国」的なパフォーマンスを手掛かりに」 
16:00-16:30武澤里映(大阪大学) 「1960年代前半の日本におけるハプニング受容 ─批評の言説からの解明─」  
 Room A  
16:30-17:00エンディング
(両学会についての質疑応答など)