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■ 第30期第8回研究会（企画委員会企画）終わる

研究テーマ　：「メディア論」の現在
開催日時　　：2006年5月12日（金）　19：00〜21：00
場所　　　　：京都造形芸術大学　人間館　406号
問題提起者　：毛利　義孝（東京芸術大学）
　　　　　　　成実　弘至（京都造型芸術大学）
　　　　　　　阿部　潔　（関西学院大学）
討　論　者　：岩渕　功一（早稲田大学）
司　　　会　：辻　大介（関西大学）

　本研究会は、関西大学で開催予定（2006年6月11日）のシンポジウム「メディア論の現在――身体・空間・権力」に向けて計画され、実施された。近年メディア論は、コミュニケーション論から脱し、新たな展開を生み出しつつあり、その傾向は日本の研究者の間でも次第に受容されるようになってきた。その要因は、一つには急激なメディア環境の変化があげられようが、同時にメディア研究の問題関心が積極的な意味で拡大してきたことにもある。

　この研究会では、本学会ではこれまで比較的直接に扱われる機会が少なかった、監視社会、若者文化を中心とするファッション、国境を超えた文化産業の影響、といった課題をめぐって問題提起がなされ、活発な討議が行われた。シンポジウムに向けて、司会者、問題提起者、討論者の問題関心が共有され、きわめて有意義な研究会となった。

（記録執筆：大石裕）